2005年8月2日(月)
8時15分起床。シャワーを浴び、歯を磨き、1階へ。朝食があるとのことなので、頂く。マフィンとコーヒーだ。1ドルと有料なのだが、ワシントンDCのユースの時のような気持ち程度のマフィンじゃなくて、結構大きめのマフィンで、朝食をあまり食べない僕にはちょうど良いくらいだ。
朝食を済まし、いざ出発。今日は歩きで一日を過ごす。まず向かったのは米国~カナダ間を結ぶレインボー橋。すぐに渡ろうと思ったが、ガイドブックに書いてあったことを思い出す。滝壺の間近まで船で行ける「霧の乙女号」は、カナダ側からだと結構込んでいて、アメリカ側からだとまあまあ空いているとの事。しかも通るルートはまったく同じで、出発位置が違うだけとのこと。
込んでいて並ぶのは嫌だったので、橋を渡るのを後にして、乗船チケットを購入。11.5ドル。高いけど、これは見学したかったものだから、払う価値はあると思う。
エレベーターで乗り場まで下り、乗船場へと向かう。その途中、青い合羽をもらう。ビニールで出来た使い捨てタイプの合羽である。これが1年で何百万枚も消費させると思うと、地球さんに申し訳ない。かと言って、拒否するわけにも行かない。拒否したらカメラ、コンピューターがびしょぬれになってしまうからだ。
よかった。11.5ドル分の価値はあったと思う。あんなに間近で滝が見られるなんて。見られるんじゃなくて、感じられると言ったほうが正しい。滝壺付近では霧で何も見えないからだ。メガネに水滴はつくし、前を見ても霧の中にいるので、何も見えないし。ただ轟音と水しぶきを体で感じることはできた。こんなツアーを考えたアメリカ人かカナダ人、すごい商売根性だ。
その後、滝の周りをぶらぶらし、いよいよ国境越え。アメリカ側の出国審査は無し。回転式鉄格子を通ったら、もう橋。真ん中あたりが丁度境目なのだが、いつの間にか通過していた。橋の上から見る眺めは格別だ。だが、橋の上から下を見るのは恐怖。そう、僕は高所恐怖症なんです。足がすくんでしまった。
橋の終わりにカナダへの入国審査があるが、僕の場合バンクーバーで1回入国審査が済んでいる為なのか、入国審査官は僕の情報をバーコードで読み取りもせずに、入国スタンプを見て、「はい、じゃ、どうぞ」と10秒足らずで終わってしまった。
早っ!まぁ、あれこれ調べられるよりは、こういった感じの方が良いに決まっている。
カナダに入国し、殆どの観光客が訪れる滝の正面が見られる所へ行く。ここは本当に人が多く、水しぶきも結構あった。霧雨じゃなくて小雨くらいの勢いと言えば良いであろう。ただ、人がたくさんいるだけあって、眺めは本当に美しい。
滝をしばらく眺めていたら、いつの間にかお昼になっていた。グーグー鳴るお腹を我慢させて、安く食べられるような場所を探す。やはりここは観光地。ちょっとしたレストランとかは高い高い。それに雰囲気が一人で入れるような所じゃない。
なかなか見つからず、とりあえずすぐ近くにあったカジノ兼ショッピングモールである建物に入る。
そして、初カジノ。でもギャンブルはしなかった。カナダ側にはすぐにわかるカジノはシェラトンホテル近くのと、タワーの近くにあるのと2つだ。他にも小さいのがあるのかもしれないが、パッと見てすぐにわかるのは上の2つだ。
で、タワーの近くにあるNiagara Fallsview Casino Resortとか言う所に入る。まずは身分証明書のチェックと簡単なセキュリティチェック。ここの警備員が非常にフレンドリーだった。まずは僕のパスポートを見て「ええ?これ本当にあなたのですか?」と笑いながら言ってくる。次にかばんの中をチェックなのだが、ここでも「ワー、これ、パソコン?DVD?いくら?どこのメーカー?」と色々と質問してくる。とても感じのいい人だった。
チェックが終わり、手にスタンプをしてもらいやっと中に入る。
おお、きらびやか。それにブラックジャック等のカードゲームをしているお客が楽しそうにゲームをしていた。トランプゲームは僕はできないので、スロットの方へ行く。だが、始め方がわからず、しばらくブラブラする。どうやら、ここは硬貨がそのまま使える機械ではなさそうだ。25セント硬貨を入れても出てくる。日本のパチスロみたいにお金でその店有効のメダルを買うのか?
両替するにも5米ドルが必要な感じ。ラスベガスで楽しもうと思っているので、今回はただ眺めるだけにして、出口へ向かう。
入り口にいた警備員が、僕に向かって親指を立てるGoodのサインをしてくれた。
カジノ見学が終了して、さらに鳴るお腹に「もうちょっと我慢しろ」と言い聞かせていると「フードコート」の文字が。おお、こりゃ行くっきゃないでしょ。寿司やハンバーガー、ピザなどがあったが、ピザにする。大きめのピザ1枚とコーラ、そしてポテトチップスがついて6.21カナダドル。観光地にしてはまずまずだと思う。味もそこそこだったし。
腹も満たされて、建物の外に出ると、空中を歩く人影が。。。。なんと隣のビルからこのカジノのビルまで綱渡りをしているではないですか!!!例え高給でも僕には出来ない仕事だ。
無事にカジノのビル屋上までたどり着いた。ドキドキはしなかったが、無料でこんなアトラクションが見られて、得した気分だ。
15時半、カナダ側の見るものも大体見たので、再びレインボー橋を渡る。今回は橋を渡る前に、有料ゲートを通らなければならなかった。説明に「アメリカドルでもカナダドルでも良いから、50セント払うように」という旨が書いてあった。で、その説明の中に、日本語もあった。日本人って多いんだな。
アメリカドルでもカナダドルでも良いというなら、カナダドルで払ったほうが安くなる、ほんの少しではあるが。カナダには今回はもう戻らないので、残ったカナダドルで支払う。それでもあと24ドルくらい残っている。
橋を渡り、アメリカの入国審査。審査ブースにはカメラと指紋照合の機械があり、一見厳しそうな審査かと思ったが、パスポートを見せて、審査官が読み取り機で読み込ませて、入国日から「7月、8月、9月」と数えて終わり。航空券のチェックがあるとか、テロ警戒レベルが上がって、セキュリティチェックが厳しく荷物検査があるとか思っていたのに、こんなにもアッサリ通過できると、拍子抜けである。
審査が終わり、ゴート島へ行く。ツアーではたぶん訪れないような所であろう。なぜかというと、滝のすぐ横で、ツアーとかはカナダ側から見るのが一般的だからだ。
17時半、宿に戻る。
ギックリ腰か?バイクのチェーンがカチャカチャ言うので、後輪の位置を調整。その時に5、6回バイクを倒したり起こしたりした。もしかしたら、これが原因で腰が痛いのか?たぶん明日になれば、痛みが治まっているとは思うが、心配だ。
ぎっくり腰だったら、立っていられないか。でも腰にダメージを負ったのは確かだ。
手が真っ黒になりながらやっと完了。試しに一般道を走ってみるが、特に変わった感じはしない。リヤブレーキの感覚だけがちょっと敏感になったくらいか。とりあえず明日は様子見だから、ゆっくり走ろう。いきなり高速走行して、問題があって、転倒でもしたら、死ぬのは誰だ?僕なのだ。おそらく問題ないとは思うが・・・・・。
腰が痛いのを堪えながら、やっと今まで溜まっていた日記が書き終わる。書き終わったが、日本に帰国して詳細情報等を追加しようと思っている。
総走行距離:7,963マイル(12,740km)