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2018年1月13日土曜日

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月10日

2005年7月10日(日)

  9時半起床。10時前の出発し、すぐに給油。ここのガソリンスタンドは昔から使われている給油機。普通は液晶パネルに「○○ドル、○○ガロン」と表示されるのだが、ここのはかなりのアナログ式。ガソリンを入れていく度にメーターがカタカタと回る仕組みだ。自動車の距離メーター(odometer)みたいな感じだ。だからレジで、自分がどのくらい入れたか申告しなければならない。レジのある建物も木造建築で、古き良き時代を感じさせる雰囲気だった。

 そんな古きガソリンスタンドを過ぎてすぐに右折。
この交差点を右折。

  今までは10号線を走っていたのだが、これからは71号線を走ることになる。この71号線、今までのルートで恐らく一番交通量が少ないと思う。しかもすれ違うライダー達、パンツ一丁、もちろんノーヘルでお日様の下、気持ち良さそうに走っていた。僕もあのように走りたいが、そうするわけにもいかない。

高速道路ではないので、自由に停められる

 途中何度か給油。やはりアメリカのGSとカナダのは違うんだな。アメリカのGSには殆ど屋根がついている。カナダは殆どついていない。カナダは雨が降りにくいのかな?

 今日は予算を気にせず旅をした。これって、すごいストレスがなくて良いですね。まずは昼食。Redwood Fallsという所の中華料理屋で、チキンチャーハン(鶏炒飯)と焼き餃子(鍋貼)を注文。このチャーハンがかなりの量で、食べきれなかった。約2週間ぶりの米料理。やはり米はおいしいですよ。で、焼き餃子のほうですが、こちらは、かなりアメリカ化された味で、お世辞にもおいしいとは言えない味だった。でも久しぶりに食べる中華料理、懐かしくなってきた。

 ここの店員は家族経営なのか高校生くらいの女の子と小学校低学年くらいの男の子がやっていた。で、女将さんが「中国人?」と聞いてきたので「すみません、日本人なんです」って答えた。先ほど述べた女の子と男の子が日本人を見たことがないようで、何回も僕の周りを行き来していた。

 お会計は10.33ドル。チップは男の子は要らないと言っていたが、一応1ドルを置いといた。女の子が結構気を利かせてくれたのだから。

英語の名前こそ変わっているが、この建物!!
しかし、漢字の名前「皇家」は変わらず。

  Redwoods Fallsを過ぎてからもずっと71号線を南下。Jacksonという所でInterstate90号線にぶつかり、そのまま進路を東へ。Interstateの高速は確かに速く移動できて快適だが、つまらない。今日走った71号線とかはアメリカの田舎町を移動しながら見られるのだが、高速はひたすら平原の中を走るだけ。移動距離が短い時はなるべくInterstateを走らないようにしよう。

 チェックインはWilliamsという144番出口を出たすぐの所にある個人経営っぽいの「Boondocks USA Motel」という所だ。値段が州税込みで40ドルちょっとだったので、即決断。宿のおやじさんは訛りが強く、何を言っているか分からない場面がチラホラあった。もうちょっと英語を勉強する必要があるなぁ。


 そういえばこっちに来てから、まだ一回しか辞書を引いていないぞ。中学・高校6年間(プラス大学で少し)で習った単語だけでも、なんとか旅行できるものである。ちなみに1回引いた単語とは「Scenic」という単語である。よく地図に「Scenic Road」等と書いてあるから、気になって調べた。

 チェックイン後、インターネットをしに来た道を走る。宿より来たにあるDowsというRest Area(休憩所)で無線インターネットが使えるからだ。距離にして片道16マイル(25km)。15分くらいの所要時間。


  スロットル(throttle)を全開にするとなんと時速80マイル(130km/h)も出るではないか。追い風で、荷物がないとこんなにスピードが出るんだなぁ。荷物がない状態で走ることがこれほどまでに楽だとは思わなかった。まぁ、いつもの移動は武者修行の一環。10kg強の荷物でくたばってはいけない。

 インターネットにつなげられた事はつなげられたが、つなげられる時間はたったの30分。やらなければならない事を優先順位をつけて、処理する。限られた時間の中では、こうしないと効率的ではない。

 夕食はMotelの近くにあるMotelの直営店であろう「Boondocks Diner」という典型的なアメリカのレストラン。ここでアメリカで初めてのサーロインステーキを頂く。付け合せでフライドポテト(French Fried)もつける。飲み物はビール。があれば良かったのだが、残念ながらこのレストランには置いてなくて、仕方なくペプシを飲む。ああ、ビールがあれば、最高なのだが・・・・・。ステーキは300gはあるであろう大きな肉で、しかも思ったより柔らかく、おいしく頂いた。しかもこれだけの大きな肉にポテト、コーラもついてたったの10.81ドル。まぁ、チップで2ドルをテーブルに置いていったから、13.81ドル。安いもんである。だが、最近円安(注)なのが気になるところ。
  (注:貧乏旅行する自分にとっての円安であり、経済とかで使われる円安とは意味が違います)

 食事が終わり、隣のコンビニでビールでも買って部屋に戻ろうとしたが、ここのコンビニにもビールは置いておらず。残念。

 レストランの入り口にHotel、Motelのクーポン券が載っている雑誌があった。なんだ、今度からこれを見ながら宿を探せばいいんだなぁ。今まで高そうだなと思っていた「Days Inn」や「Americas Best Value Inn」や「Super 8 Motel」など、場所によっては安い所もあるのを知った。これで宿の不安がなくなったようなもんだ。

 これなら40ドル以内で良い宿が見つかりそうだ。ただ、このクーポン券、金曜、土曜の夜はプラス10ドルとか15ドルとか、割高になる場合がある。やっぱり週末、高くなるのは仕方ないのかな。

 いやぁ~、それにしても今日は非常に充実した一日だった。

Motelの部屋はこんな感じ。

本日の走行距離: 436マイル(697km)
総走行距離:3124マイル(4998km)

2018年1月12日金曜日

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月9日

2005年7月9日(土)

 8時半起床。出発は8時45分頃には出発。朝食をどうしようか迷っていると、目の前に大好きなマクドナルドが。これは入るしかないでしょう。北米で初めての朝マック。味は日本の物と変わらないが、雰囲気がちょっと違うかな。

 カナダのマックでちょっとした発見。Mの字の中にちょこっとだけ、カナダの国旗でも使用している楓の葉があしらわれている。カナダ人は本当に国旗等を車につけたりして、愛国心を表しているのであろう。

 ロンドンでのテロの影響で、アメリカのテロ警戒レベルを上から2番目のオレンジ(高度の危険)に引き上げられた影響なのか、国境で、荷物検査。

 「これは何だ?」とか「バックパックの中を見せろ」とか言われたものの、それでも思ったよりも簡単に済んだ。たぶん明日の午後とかに国境越えだったら、もっと時間がかかったに違いない。

国境越え。再びアメリカへ入国。

  ノースダコタに入ると、バイクの速度が全然出ない。いつもはスロットル半開で時速100kmは出るが、今日はスロットル全開なのに、やっと時速100km出るだけだ。ん?まさかエンジンの調子が悪いのかな?虫が多かったので、エアクリーナのフィルターに詰まっているのかな、今日は結構暑いので、まさか熱によってエンジンの調子が悪くなったのか?などなど、と色々な事を考えた。

 が、Grand Forksの手前にある休憩所で分かった、向かい風がすごいということが。風の影響でこうも速度に影響が出るとは。。。。、でも400cc以上のバイクだったら、風の影響など受けないで、スイスイ高速移動ができるんだろうな。

 Fargoとかいう町をただ通り過ぎ、Interstateという高速ではなく、10号線を東へ進む。田舎道ではあるが、舗装はしっかりしていて、いつもどおりに走れる。先日のカナダの田舎道は未舗装の砂利道があって、非常に怖い思いをしたからなぁ。

 今日の宿はかなり高め。なんと63ドル。いきなりの予算オーバー。Wadenaという小さな町で、ここが一番安そうだったので、入ったら、この様だ。 でもほかに安宿らしい宿は見つからないし、日も暮れようという時間。まぁ、仕方ない。次からはもう少し安い宿を探すか。

 高い宿だけあって、ケーブルテレビが見られた。その中で天気予報専門チャンネルに変えると、フロリダ付近で発生しているDennisという名のハリケーン(Hurricane)について放送していた。これからの進路にもしかしたら影響するかもしれない。

 
既に10数年経っているが、脳内の風景とまったく変わらない

 今日通ったノースダコタ、ミネソタ州は、ヘルメット着用が18歳未満は義務らしいが、僕はノーヘルでも構わないそうだ。てなことで、早速ノーヘルでバイクに乗ってみるも、風が眼鏡を越えて、直接目に入り、涙がでる始末。やっぱりヘルメットを被って運転すべきだ。特に長距離は虫がいっぱいいるのだから、ヘルメットなしじゃ、走れないと思う。でも、ハーレーとかに乗っている人たちは、虫との闘いをどうしてるんだろう。

  晩御飯は節約のため、近くのBurger King。5.53ドルとだいぶ抑えた。

 
バーガーキングはこんな感じだったかなぁ?
さすがにここの記憶は無くなっている。

本日の走行距離: 327マイル(523km)
総走行距離:2688マイル(4300km)

2018年1月11日木曜日

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月8日

2005年7月8日(金)

  比較的遅く起床。9時半である。結局ReginaのYHには僕も含めて4人しか宿泊していなかったようだ。それにしてもここReginaのユースは非常に良かった。こじんまりしていて、とても家庭的なユースで、オススメだ。

 9時50分にチェックアウト。市内の中心道路であろうか、Victoria Stという所が1号線だ。宿とその通りはすごく近いので、すぐに見つけられた。

 僕のいつもの装備はTシャツ、トレーナー、ライダージャケット、そしてレインウェアと4枚着て、ジーンズとレインウェアの下を穿くのだが、高速に乗ると丁度このくらいの厚着が程よい。だが、今日は違った。初めてフル装備で暑いと思った。今までは寒さとの戦いだったのだが、今日からは恐らく暑さとの戦いになると思う。特にアメリカ南部なんかかなりの熱気らしいから。明日からはトレーナーを脱いで走るか。それでも暑かったら、レインウェアーを脱ぎ、それでも暑かったら、ジャケットのインナーを取れば良い。だが、肌を露出しての走行だけは避けたい。

 時速100kmを超えると、風が涼しく感じられるが、40度近い気温だったら、涼しくも感じられないのであろう。アリゾナ州とかテキサス州とかあの辺は恐らくそんな状態なんだろうなぁ。恐ろしや。

 ずっと直線を走っていたが、今日の道は片側1車線づつの高速で、道路の脇は今まさに拡張工事を行っている最中だった。大地が平らなだけに、土をならして、アスファルトを敷けば完成なんだろうなぁ。簡単な工程のようだが、いかんせんスケールが違うから、やっぱり大変な事には変わりないと思う。

 昼食はマック。なんだかケチャップが甘いような気がするが、大好きなフライドポテトにケチャップをたくさんつけて食べられるだけでも有難いと思わなくては。

 日もますます高く、日差しが強くなって、さすがにフル装備では暑くなってきたので、上のレインウェアだけ脱いで、走行。ジャケットにはベンチレーション機能(通気機能?)が付いているので、高速移動の時は身体の中に風が入り、非常に気持ち良い。インナーを取れば、もっと涼しいんだろうな。

途中の休憩エリアも綺麗である

ひたすら平らな道を進む

 セルフで行う給油は良いな~。好きなガソリンな匂いを嗅ぐことができるからだ。変な好みだと思う人がいるかもしれませんが、ガソリンの匂いが好きな人って結構いると思うんですが・・・・・。もしかして僕だけかな?

 17時半頃到着。到着直前にセブンイレブンの前で地図を眺めていたら、婦人が「何かお手伝いしましょうか?」と優しく声をかけてくれた。ここの場所に行きたいんだと、言うと、親切丁寧に教えてくれた。この婦人の娘さんが10年前に交換プログラムで日本へ行った事があるそうだ。

 ユースではBBQパーティーが催され、8.5ドルの参加費で、好きなだけハンバーガーなどが食べられた。「ビールも付いている」という言葉に思わず、参加を決めてしまった。

 このパーティーの準備をしていたスタッフ。結構可愛かった。まぁ、サラダも食べられたし、ビールも飲めたし、可愛いスタッフと話すこともできたし、8.5ドルは高くはないと思う。

 ちなみにスタッフ曰く、Winnipegの昨日の天気は嵐だったそうで、雷さえ鳴っていたそうだ。そういえばカナダに入ってから1週間。雨に降られたツーリングってのは 全然ないなぁ。。。おかしいなぁ、僕はオートバイに乗ると雨男になるはずなのに・・・・・。雨らしい雨はシアトルからバンクーバーへ向かうときに一部区間だけだなぁ。この調子で雨が降らずにいてくれたら良いのに・・・。

 ああ、そういえば唇のカサカサ。ビタミン剤を飲んでからというもの、だいぶ良くなった。10ドルで、これだけの効果が現れるなんてすごいぞ、ビタミンパワー。っていうかどんな食生活してるんだか、僕は。

 おお、そういえばアメリカに来てまだステーキを食べてないなぁ。米国牛、本場の味と味付けは如何なものであろうか。多少高くてもビールを片手に、いただきたいものだ。BSEが騒がれているが、そんなことは関係ない。地元産のものは地元で消費するのに限る。日本や台湾に住んでいたらBSEのことを気にするであろうが、今はアメリカ。そんなことは気にしない。

 明日はWinnipegより更に東にあるスペリオル湖に面したThunder Bayというユースに行くつもりだったが、最終目的地まで時間を気にしながら一日ずっと走っているのも大変なので、大体の目的地だけ決めて、あとは現地で宿を探すというスタイルにしようかと思う。ちなみに今考えているコースはアメリカに入るか、カナダを更に東へ進むかの2つである。


本日の走行距離: 371マイル(593km)
総走行距離:2361マイル(3777km)

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月7日

2005年7月7日(木)

 7時半起床。今日は準備に全然時間がかからなかった。7時50分に出発し、8時頃にガソリンを入れる。市内に何箇所があったが、対向車線だったので、そのまま探すこと10分。高速のインターに近い所だった。ここは先にガソリンを入れて、お金を払うのだが、何リッター入れたかは自己申告。レジにいるおばちゃんは、お客さんが言った数量を計算し、金額を出す。悪い人だったら、多少ごまかして申告するのでは?こんなスタンドがあるということは、この辺の治安は良いということか?

 高速に入ると、ひたすら平原を進む。だが、昨日の平原を進むのとはちょっと訳が違った。昨日も走行中は虫との闘いで、ヘルメットのシールドにバチバチと小さな虫が当たるのだが、今日は小さな虫のほかに蛾や蜂なども多数おり、何十回と大きな虫とぶつかった。ぶつかる度に「バチーン」と大きな音がする。ヘルメットに当たるだけならまだ良いが、足や喉に当たると、汚れる上にとても痛い。

 そんな戦いが結局宿のあるReginaに着くまで続いた。到着してみると、ヘルメットはもちろん、バイクのフロント部分にも大量の虫が付着していた。これほどとは思いもよらなかった。

 今日は大きな高速を使わないで、ちょっと小さな高速を使った。だが、これが失敗。なんと途中から一部区間が砂利道になっていた。なるほど、通りで、ライダーを見かけないわけだ。2時間ほど走って、すれ違ったのはたったの1人。砂利道は本当に嫌だ。
  しかしながら、大失敗かというとそうでもない。大きな高速道路でなかったので、360度すべてが菜の花畑という道を通ったのは、格別であった。
視界が黄色と緑と青空のみ。

巨大な大陸というものを感じながらバイクを走らせるのは気持ち良いが
虫の激突は勘弁してほしい。

 Saskatoonという結構大きな町に入るが、そのまま通過。今日の走行距離は長いので、寄り道していられない。だが、腹が減ってきたので、M字の店へ。マクドナルドである。ここで休憩も兼ねながら、大好きなセットを頂く。今日は無難に注文できた。

マクドナルドのロゴの中央下部に
メープルリーフがこっそりと入っているのに気が付いた

マクドナルドの食事を済ませ、ただただひたすら平坦な大地を駆ける。Reginaの街に入るまでは本当に田舎道の連続であった。
  で、宿は非常にこじんまりとしているユースで、スタッフもとても親切な人だった。恐らく宿泊者は3、4人であろう。昨日予約した時点で、即答で「はい、空きがあります」って言ったのもうなずける。宿には駐車場があるのだが、なんと柵の中に入れても良いと言ってくれた。駐車場は公道に面しているが、柵内は私有地。より安全にバイクが停められるのは嬉しい。
ユースホステルに到着。
受付の方は非常に親切であった。

いかにも北米、という木造建築

柵の外にも駐車場があったが、
中に入れてよいとのことだったので、
こんな感じに停めた。


最近の様子。何も変わっていない。

 チェックイン後、町を散策。街中に緑が多くて、なんだかとても印象が良い町だ。難点を言えば、蚊が多いということであろうか。まぁ、蚊が多いのは日本も台湾も同じだ。

何のために撮影したか覚えていない(笑)

 こんなに良い町なのに、明日はもう次のWinnipegという町へ行く。また来るさ、Reginaへ。

本日の走行距離: 497マイル(795km)
総走行距離:1990マイル(3184km)

2018年1月10日水曜日

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月6日

2005年7月6日(水)

 今日は目覚ましが7時半に鳴ったのだが、止めてまた一眠り。起きたのが8時15分。昨日の晩、ちょっと雨が降りかけたので、ちょっと天気が心配だった。目を覚ますと、雨が降っているような音がした。軽くため息。雨の中走行かぁ。。。

 で、窓の外を見てみると全然降っていない。部屋の中にある空気清浄機の音のようだ。よかった、よかった。朝ごはんを食べずにそのまま出かける。やはり昨日雨が降ったようで、バイクが濡れていた。シートの上にある水滴は、そのままだ。カッパを着ているので、濡れてようが、濡れてなかろうが、関係ない。

 ガソリンがまず少ないので、市内まで出て、給油。もうセルフのスタンドは慣れたものだ。ところで、カナダのガソリンスタンドは屋根がない所が結構見かけられる。雨の日とかの給油はどうすんだろう。車は給油口がほぼ垂直になってるから、水滴が入りにくいだろうが、バイクの多くは水平だ。大雨だったら絶対に中に入るだろうな。これから先、雨が降らなければ良いが・・・・・

 ここのGSで、宝くじを購入。スクラッチ式のである。当たるかどうかはまだわかりません。もうちょっとお酒などを断って、禁欲的な生活が続けられたら、ビールでも飲みながら削ろうと思う。1枚2ドル。

 Jasperから東へ行く道はロッキー山脈を越えなければならないが、そんなに標高が高い所を通るわけではない。これより東はもう山脈がないので、ずっと平らな風景のみだ。

 Edsonという所で、ブランチと給油。食事のほうは日本ではあまり馴染みのない「A&W」というファーストフード。ここのRoot Beerは特別な味だ。早速ルートビアを頂く。Beerと言っても、アルコールが一滴も入っていないものである。セットで7ドルとちょっとお高いが、日本じゃなかなか体験できない味だ。

 給油もとても安い所で、リッター当たり0.87ドルだ。普通は0.95ドルとかするのに、この価格は安い。ちなみにここの店員さん、結構可愛かった。

 Edsonを出てからEdmontonまではあっという間だった。何をするでもなく、ひたすら一本道を走る。走る。途中でハーレーに乗っているおばちゃんに追い越された。やっぱり大排気量は違うなぁ。
この日はこの写真しか撮っていない

 Edmontonに近くなり、案内所の看板が見えたので、地図をもらい、休憩とストレッチ運動。どうもバイクのシートに座っていると、どうしてもお尻が痛くなってくるので、こういったストレッチはお尻の痛みを取るのに非常に効果的だと思う。もちろん気のせいかもしれないが、僕はそう思う。

 市内が近づくと、止まる回数も増えてくる。高速移動している時は、風で体が冷えるので、ちょっと厚着というくらいが丁度良いのだが、低速移動と信号待ちで、厚着だとかなり体力を消耗する。体力だけじゃなくて集中力も消耗する。アメリカに入ったら、ライダージャケットに上にレインウェアを着るのをやめておこうと思う。もう寒さとの戦いじゃなくて、暑さとの戦いになるのであろうから。

 宿には14時過ぎに到着。8時45分にJasperを出発したのだから、休憩時間込みで6時間弱だ。なかなかのペースかな。


Hondaのディーラーへ行き、オイルを購入。その後、宿に戻り、駐車場で、オイル交換をまた自分で行う。前回買ったオイルはどこぞの物か分からないオイルだったので、今回はHonda純正のオイル。これで心置きなくアメリカ東海岸まで行けるぞ。次の交換は4000マイル。アメリカ東海岸あたりかな。

 この店でエンジンオイルを購入

 
この白い壁のところでオイル交換をした。

ちなみに僕が乗っているRebel、カナダでの名前はCMX250。型番号で呼ばれている。

 街を散策。この町はAlbertaで2番目に大きい町だけあって、市内全部を歩いて回れない。たくさん歩くと明日に影響があるので、宿の周りをちょこっとだけ歩く。Safewayというスーパーでビタミン剤を買う。最近唇がカサカサに乾燥してしまって、困っている。恐らくビタミン不足だと思う。マルチビタミンで、1日1粒飲めばよい。

 今日の走行距離を見てみたら、昨日走ったのより短かった。気分的には500kmくらい走ったような気がしたが。。。。うーん、北米大陸、やはりデカい。明日もまた長距離。恐らく800kmくらいの移動になるでしょう。今日の倍か。。。。(-_-|||)

 明日の夜は疲労困憊だな。

本日の走行距離: 244マイル(390km)
総走行距離:1493マイル(2388km)  

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月5日

2005年7月5日(火)

7時半起床。とは言っても、実際に起きたのは6時半くらい。それからウトウトとベッドの中でまどろんでいたら、目覚ましが鳴った。荷物は昨日ある程度準備してあったので、歯を磨いて顔洗ったらもう準備完了。もう一度バンフ市街地から国道1号線への行き方を確認し、頭に叩き込む。

 8時にチャックアウトし、チェーン、ブレーキ、エンジン音等をチェックして、いざ出発。太陽が顔を出していなかったので、寒いと予想していたが、意外にもそんなことはなかった。

 まず最初に向かったのはルイーズ湖(Lake Louise)である。ここに着くまでに、日本人団体客を乗せたバスに追い抜かれたが、そのとき、彼らは僕に向かって手を振ってくれた。彼らはまさか日本人が乗っているとは思ってもいないであろう。。。。。抜かれたにもかかわらず、ルイーズ湖付近で追いつく。高校生の修学旅行っぽい団体さんがぞろぞろと降りてきた。修学旅行でカナダか、、、時代は変わったものだ。

 ここのルイーズ湖も言葉で表現するよりも実際に見たほうが素晴らしい。すぐにここを後にして、次はエメラルド湖。ここまで行くのに少々距離があるし、Jasperへ行く道から外れてしまう。距離にして片道約40km。しかし30分もしないで到着。ここにはまだ観光客が多くなく、非常に静かに風景が楽しめた。ここで昨日買ったフランスパンをまるかじり。美しい風景を見ながらの食事は、パンだけとは言え、格別だ。

 エメラルド湖を見た後は今度はJasperへ向けて93号線をひたすら北上。無料の道路かと思ったら、Lake Louiseの市外を過ぎた付近で、料金所があった。道路自体は無料なのだが、この料金所から先が国立公園のため、入園料のようなものだそうだ。8ドル。予定にない出費だが、8ドルくらいなら平気かな。

 ボー湖からの眺めも素晴らしい。なんかこういう風景を見ていると自分の形容する言葉の少なさに悲しくなってくる。ただただ「素晴らしい」の一言だからだ。

 ボー湖で風景を見ていると日本人の団体の人が「おお、バイクで来とるなぁ」と言っていたので話しかけてみる。一人はツアーガイドでこちらに住んでいるっぽい人で、カナダの東部のことについて教えてくれた。で、ツアーガイドさんと話していると、団体さん。僕が日本人だと分かったようで、近づいてきて、「このバイク、どうしたの?」とか「何cc?」「これからどこ行くの?」などと色々と話しかけてきた。恐らく日本語が通じるから、おじさんおばさんたち、僕に話しかけてきたのだと思うが、もし英語であれば、遠くから見ているだけであろう。やっぱり言葉が通じるって良い事ですね。

 ボー湖から50kmくらい更に北へ行くと、たぶんこの国立公園一番の目玉Columbia Icefieldという氷河の上を歩けるところに着く。ここは氷上車に乗ると36ドルくらい取られるのだが、そんなお金はない。徒歩でもある程度までは行けるので、重い荷物を背負って、ひたすら山道を登る。標高2000mくらいの所なので、息苦しく感じるが、恐らくこれは運動不足によるものだと思う。

 苦しいと思ったときは「旧日本軍の兵隊さんは数十キロの荷物を背負って何十キロと移動できたのだから、同じ日本人。できないわけがない。」と自分を励ましながら進んだ。確かにあの当時の食事は貧相なものだったのにも関わらず、そんなことが出来たのだから、本当にすごいと思う。根性なしの僕にはとても出来ない。

ロッキー山脈の中をひたすら進む


大自然の中をバイクで走るのは最高!

ルイーズ湖

エメラルド湖畔にて


Columbia Icefield
夏なのに一面氷だけ

バックパックを背負いながらひいこら
言いながら登った

 ツアー旅行では上のような写真は撮れないでしょう。これぞ、個人旅行の醍醐味。宿の不安があるものの、自由気ままに写真を撮ったり、休憩したりできる。

 今日はバイクとすれ違う事が多かった。だが、合図が煩わしいと思ったことはなかった。こんなに天気も良く、暑くもない心地よい状況で、一人黙々と走るのは勿体無い。同じバイク同士、挨拶くらいはしておきたいものだ。

 Jasperには16時頃到着。あと10kmくらいの頃から眠くなってきたが、歌を歌って眠気を覚ます。歌ったのはTHE虎舞竜の「ロード」。歌詞とかよく覚えていないが、 鼻歌でフンフ~ンと・・・・・。今日は色々な風景を見ながら来たので200km強の道のりなのに、8時間もかかってしまった。でも8ドルの入園料を払った甲斐があった。本当に綺麗な風景の中を風になれたので、よかった。

 ユースホステルはJasperの町から結構離れていて、重い荷物を背負って歩きで来るにはちと遠い。バイクがあって、感謝感謝。宿は夏のピーク時なので22ドル。さらにベッドシーツ等を持っていないので、1ドルプラス。


今日のトラブル。KFC(ケンタッキー)で、Hot Wings(手羽先)セットを頼もうとして「10番のをください」と言ったら、店員はどうやら勘違いして、僕が手羽先10個欲しいのだと思い、手羽先が10個出てきた。どおりで高いと思った。だって12ドルですよ。。。値段だけは、かなり豪華な食事になってしまった。5ドル、6ドルで贅沢な食事だと思うのに・・・・・・。仕方が無いか。


宿で面白い事を発見。どこの人か分からないが、スパゲティをナイフでまず切ってから、フォークで食べる姿を見かけた。1人だけならともかく、2、3人そういう食べ方をしていた。おお?これはカナダ式?日本人ならそんな食べ方はまずしないであろう。

 Banffに泊まっていた東洋人。ここJasperでも見かけた。見た感じ香港人みたいだ。英語で話しかけようかと思ったが、とりあえず様子を見てみたら、その東洋人、なんと流暢な日本語で別の日本人と会話しているではないですか。ネイティブの人に、「流暢」なんて失礼か。アクセントから見て、恐らく関西か、西日本の人と思われる。まぁ、さすがに次の目的地は違うようなので、会うことはないか。でも本当に香港人だと思ってた。

 それにしても今まで泊まってきたユース、欧米人ばかりで、東洋人の姿があまり見かけられない。ここは欧米人の地元、当たり前と言ったら当たり前か。日本のユースだって、日本人やアジア人が多いのであろうから。ちなみに台湾人にはまだ一人も出会っていない。まぁ、そのうち会うだろう。

 この日記はユースホステルのラウンジ(雑談室みたいな所)で書いているのだが、目の前に座っている西欧人カップル、人目をはばからず、チュッチュ、チュッチュ、キスをしている。あのー、すみません、ここはユースホステル、 ドイツ人のリヒャルト・シルマン氏が青少年に安価で安全な宿を提供しようという理念で始めた「青少年育成の場」ですよ!(笑)

 なんと、部屋に戻ってみると、今度はドイツ人らしきカップルがいちゃついている。ここのユースは女性専用部屋と男女共同部屋の2タイプがあり、下着姿の女性を見ることができるが、別に大した事はない。そりゃ、モデルさんみたいな人が着替えていたなら、ムラムラするかもしれないが、至って普通の欧米人女性。本当に大した事はない。

 次はEdmontonというAlbertaで2番目に大きい町へ行く予定だ。ちなみにEdmontonのユースホステルに電話で予約したら、受付の人が「わぁ、私の友達と同じ苗字だわ」って。。フレンドリーに接してくれた。どんな所なんだろう、Edmonton。

本日の走行距離: 251マイル(401km)
総走行距離:1249マイル(1998km) 

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月4日

2005年7月4日(月)

 起床は10時半。寝たのが1時頃だったので、9時間半。よく寝た。疲れがかなり取れたような気がする。

 それから優雅にベッドの上でネットサーフィン。ここは無線LANが使えて本当にラッキー。

宿泊したホステルの看板


 最近の様子。左側の木がなくなっている。

徒歩で中心部まで行く。心地よいくらいの気温で散歩には最適だ。でもたぶん乗車となると寒いんだろうな。

バンフの街並み

車もあまり走っていない

大自然の中の都市

時間がゆっくり流れている気がした

 中心部に有名ブランドが入っているショッピングセンターの地下で遅い昼食。ピザとフライドポテトとコーラのセットで6.8カナダドル。安いんだか、高いんだか分からない。

 贅沢を言えば、ポテトがもうちょっとカリカリだったら嬉しかった。
だが、ピザの量はなかなかのものだった。

 大学の時からの悪友Hiranobo氏が以前働いていたお土産屋OKショップに足を運ぶ。ここは日本の芸能人の「大橋巨泉」がオーナー(彼のイニシャルがO.Kである)で、店に入るとすぐに巨泉氏直筆の案内が飾ってあった。日本人相手に商売しているだけあって、店内は日本語の説明がたくさんあることもさることながら、店員も日本人が多いような気がした。

 節約のため、大きいフランスパンを購入。明日から昼間、これをかぶりつきながら腹を満たそうと思う。 大学時代に行ったヨーロッパ旅行も貧乏旅行であり、よくフランスパンを買って食費を浮かしていたことを思い出した。

当時はSafewayというスーパーでした。

 午後、ちょっとだけツーリング。Banff付近にあるMinnewanka湖へ行く。ここの風景は言葉で書くより実際に見たほうが美しさが伝わると思う。
遠くに雪を被った山々があり、綺麗でした

こんな道を走っています

 上のような道を走っていると道路脇にエルクという鹿みたいな動物がいたりする。が、ちらほら見かけたので、写真を撮らずに通過。

 Banffは安全なところだそうだが、夜出歩くのは気が引けるので、これからのルートを考える。恐らくカナダにあと3、4日滞在し、アメリカ中部に入り、南下しようと思っている。

 今日BMWに乗っているカナダ人ライダーと同室になった。色々とオススメのルートとか聞いたが、彼は大型バイク。参考になる部分とならない部分があった。が、やはりアメリカ西海岸の高速じゃなくて海沿いの道はオススメだそうだ。一番最後にこの海岸沿いの道を走るのだから、アメリカ旅行、良い思い出になると思う。

 明日はJasperという所へ行く予定だ。これから先、インターネットにつなげられるか分からないので、更新は不定期になるであろう。


本日の走行距離: 18マイル(28.8km)
総走行距離:998マイル(1596km)