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2018年1月14日日曜日

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月12日

2005年7月12日(火)

 9時半起床。雨は降っていなかった。だが、一応上下のレインウェアは着ておいた。宿を出てしばらくするともうインディアナ州だ。インディアナ州に入ってすぐに案内所があり、Motelのクーポンをもらい、ベンチで一番安い宿を探す。「Travelodge」というのが安くてネットがつなげられる宿だ。37.99ドル。いいんじゃない?ここを今日の宿に決めて、コースもついでに考える。高速だけ走るのも味気ないので、74号線を降り、Lebanonで65号線に乗るルートにして、高速に戻る。

インディアナ州に入って直ぐのRest Area

 ガソリンはまだ半分以上残っていたので、給油せずにインディアナポリスに向けて走る。天気予報であれだけ雨が降るといっていたのに、降っていないのは些か変な気持ちだが、向こうの空を見ると黒い雲が見える。あと1、2時間も走れば降るなぁ、と思いCovingtonという所で給油ならびにブーツカバーとバックパックのカバーをかけて、雨に対する準備万端。準備が整った所で、雨がかなりザーザー降りになってきた。ガソリンスタンドの人がとてもフレンドリーで「ここで暫く休んでいったら?」と言ってくれた。休んでも良いのだが、恐らくこの先もザーザー降りになるであろうと思い、結局休まず高速に戻った。

 予感は的中。Covingtonを出て暫く走ると雨がまったく降らなかった。が、インディアナポリス付近の65号線に入ると、100m先が見えないくらいに大降り。雨粒が身体に当たって痛い。痛いと言うと大袈裟だが、うたせ湯みたいな感じだ。
  バイクでの雨天時走行は非常に怖いが、トラック、乗用車はそれほどまでの恐怖感というものがないのであろう。バイクは一つミスをすれば、後続の車に轢かれて、即死亡。だが、鋼鉄で囲まれた自動車であれば、運良ければ無傷だ。そんな気持ちを知ってか知らないでか、僕を追い抜く車の中から陽気に手を振ってくる人がいた。僕が感じている恐怖を少しでも分けてあげたい。

 そんな大降りの中を10マイル(16km)程進むと宿の看板が見えてきた。121番出口を出てすぐにあるところだ。アメリカの高速の出口は名前と番号を使っている。名前は地名なのだが、番号は距離を表している。州の端から1マイルずつ数えていき、例えば18マイル目のところに出口があったら18番出口となるわけだ。

 宿のクーポン券には「High Speed Internet」と書いてあったのに、結局ネット接続不可。フロントに聞いてみると「クーポン券にはそう書いてあるけど、今後使えるようになる」となんとも怪しい答え。まあいいさ。日本だったらクレームの1つや2つ言うけれど、ここはアメリカ。英語に自信があれば別だが、泣き寝入りするしかないのかな。まぁ、泣くほどの大袈裟なものではないが。

当時の名前は「Travelodge」。
またも名前が変わってしまっている。
しかも最新情報(2018年1月)では
「Classic Eyebrows」というお店になっている

  さて、今日はインディアナポリス最大のみどころ、Indianapolis Motor Speedwayへ行く。毎年5月にインディ500という自動車レースファンには欠かせないイベントで、アメリカモータースポーツの聖地と言っても過言ではないであろう場所だ。ちなみに世界3大レースとはインディ500とル・マン24時間耐久レースと、そしてモナコGPである。モナコのコースも歩いたし、今日はインディ500にも来たし、あとはル・マンのコースに行けば、3大レースの地を訪れたことになる。

Speedwayの入り口。

 Indianapolis Motor Speedwayの駐輪場にて
駐輪場と言ってもコース内に止めてあった バイクは
恐らく僕の1台のみだった

レース当日は観戦者で埋め尽くされるのであろう

地面にもロゴがあった

 博物館の中には数々の歴代勝者の自動車が飾ってあって、モータースポーツファンには堪らない場所だ。ただ大きさ的には学校の体育館と同じかそれよりちょっと小さいくらいの場所なのだが、それでも僕にとっては3ドルと言う金額が安く思えるくらい充実していた。価値観というものはこういう時によく理解できる。自動車に全然興味がない人がここに来て3ドル払っても高いと思うが、僕にとっては10ドルでも十分価値のあるものだ。

 モータースピードウェーへはフル装備で行かなかったので、足元や首筋が結構濡れていた。16時にもう宿に戻った。今日は昨日書かなかった日記と今日の日記を書かなければならない。

 夕食は近くにあるSubwayでフルサイズのサンドイッチ。5.71ドルと安くはないが、GSでコーラを買い、宿の部屋でテレビを見ながら食べる。贅沢とは決して言えないが、非常にリラックスした気分で食べられたので、非常に満足。

 次の宿はどこにしようか。ケンタッキー州かテネシー州になると思う。その後、予定には無かったが、アトランタに行くかもしれない。ガイドブックを見るとアトランタはコカコーラ発祥の地だとか。コカコーラ好きとしては行かないわけにはいかないが、コースより逸れているので、行こうか行くまいか迷っている。ああ、どないしよ。

本日の走行距離: 120マイル(193km)
総走行距離:3670マイル(5906km)

2018年1月13日土曜日

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月11日

2005年7月11日(月)

 9時45分起床。ダラダラと部屋の中で過ごし、10時半に出発となってしまった。出発前に部屋の前でHonda Rebelを撮影。
カメラの時刻調整をしていなかったのに気付くのは
だいぶ後のことであった。

  まずは宿の隣にあるGSで給油。ここは先払いのところで、何ガロン入るか分からなかったので、3ドル払って1.3ガロンの給油。満タンとは行かないものの、80%くらいは入ったであろう。次の給油はDes Moinesで行うつもりだ。35号線を南下し、あっという間にDes Moinesに着いた。ここでの給油も先払いであったが、レジの人に「どのくらい入るか分からないので、とりあえず3ドルか4ドルくらい」と伝えると、レジのおばちゃんが気を利かせてくれて「じゃ、5ドルここに置いて、給油が終わったら金額を差し引いてあげるね」と言ってくれた。なるほど、そういう方法があったか。

 Des Moinesでの給油が終わったら今度は80号線を東へ向かう。アメリカの高速は非常に分かりやすく、高速の番号さえ覚えておけば、なんとか目的地に到着できる。しかし、本当につまらない。途中ですれ違うライダーに挨拶したり、道路脇にある動物の死体を見て、念仏唱えたりするくらいだ。
Rest Areaからの風景

舗装されていなかった

自撮りは好きではないので、
ヘルメットとバイクのみ撮影

 今日走って思ったこと、スリップストリームというものはすごい威力だ。スリップストリームをご存知でない方にちょっと説明。高速走行時での空気抵抗というのはかなり強いものです。そんな空気抵抗がなくなったらどうなると思いますか?走行はもっと楽になりますよね。スリップストリームとはそんな状態プラス追い風状態になることです。

 高速では大型トレーラーの後ろに付くと、空気抵抗がなくなり、更に空気の流れの関係で空気に背中を押される状態になります。今日はトレーラーが多くて、トレーラーが僕を追い抜き、追い越し車線から本車線に戻ったときにそのスリップストリームが発生するわけです。

 スロットルの開け方が同じでも、スリップストリームに入ると、プラス10~20km/h違ってきます。大型トレーラーの後ろを走るときは注意が必要です。よそ見でもしてようものなら、あっという間に目の前にトレーラーがあるのです。しかもいつトレーラーがブレーキをかけるか分からないので、事故りたくない人はスリップストリームに入らない方がいいと思います。僕もこれからはやるつもりはないですし。。。

 カナダとかでは気が付かなかったが、アメリカ中部のガソリンにはエタノール(Ethanol)が10%くらい入っているのが多く見られる。ガソリンスタンドで給油すると「このガソリンには10%のエタノールが入っています」と書いてあるステッカーが貼ってある。アメリカ全土ではなく、この辺だけなのかな?なんだか騙されたような感じだが、エンジンに影響がないのであれば、構わない。エタノールはトウモロコシから作られているそうなのだから。←そんな事がトウモロコシ畑に書いてあった。

 今日はクーポンに載っていた36ドルに泊まることにし、トウモロコシ畑の中を駆ける。宿の近くになると雨がパラパラと降ってきたが、雨具を使うほどではない。降ってきたと思ったらすぐに止んだ。

 宿では税金込みで40ドルと言われた。あれ、おかしい、と思ったら受付の人がすぐに訂正。僕がクーポンを持ってきた事を忘れていた。クーポンを使って税込み36ドルちょっと。まずまずの値段だ。

当時は「Travelers Stay Inn」と言う名前だった。

夕食のステーキはスペアリブが一緒だったが、スペアリブの味はそんなにおいしくなかった。だが、ステーキはとてもおいしくいただけた。しかも 前回ペプシでいただいたステーキとは違い、ドラフトビールと一緒にステーキを食すのだ。アメリカでは、お酒を飲むときにID(身分証明書)が必要だと聞いていたが、今回宿の近くにあった「Ned Kelly's Of Urbana」においては、注文時に特に何も求められなかった。そういえば、シアトル到着初日に、コンビニでビールを買ったときも何も提示を求められなかったなぁ。もしかしてオッサンに見えるから提示を求められないのであろうか。 いや、東洋人の顔は西洋人から見たら幼く見え、30歳近い東洋人でも20歳以下に見られることもあるとのことだからなぁ。チェックが甘い州なのかな。

 料金は21ドル。ステーキの値段が15ドルだからビールが思ったより高くなくて、良かった。大したサービスではなかったが、とりあえず3ドルをチップとしてテーブルの上の置いておく。

ステーキハウスも名前が変わってしまったようだ。

 かなり満腹になってレストランを出ると、雨が降っていた。まあ、ハリケーンDennisが勢力を弱めて、この辺まで来ているのだから、降って当たり前であろう。幸いバイクに乗っている時は殆ど降らなかった。日ごろの行いが良いからなのであろうか。明日はどんな天気なのであろう。

 疲れたので、日記も書かずに寝てしまった。そんなわけでこの日記はIndianapolisにて執筆。

本日の走行距離: 426マイル(681km)
総走行距離:3550マイル(5680km)

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月10日

2005年7月10日(日)

  9時半起床。10時前の出発し、すぐに給油。ここのガソリンスタンドは昔から使われている給油機。普通は液晶パネルに「○○ドル、○○ガロン」と表示されるのだが、ここのはかなりのアナログ式。ガソリンを入れていく度にメーターがカタカタと回る仕組みだ。自動車の距離メーター(odometer)みたいな感じだ。だからレジで、自分がどのくらい入れたか申告しなければならない。レジのある建物も木造建築で、古き良き時代を感じさせる雰囲気だった。

 そんな古きガソリンスタンドを過ぎてすぐに右折。
この交差点を右折。

  今までは10号線を走っていたのだが、これからは71号線を走ることになる。この71号線、今までのルートで恐らく一番交通量が少ないと思う。しかもすれ違うライダー達、パンツ一丁、もちろんノーヘルでお日様の下、気持ち良さそうに走っていた。僕もあのように走りたいが、そうするわけにもいかない。

高速道路ではないので、自由に停められる

 途中何度か給油。やはりアメリカのGSとカナダのは違うんだな。アメリカのGSには殆ど屋根がついている。カナダは殆どついていない。カナダは雨が降りにくいのかな?

 今日は予算を気にせず旅をした。これって、すごいストレスがなくて良いですね。まずは昼食。Redwood Fallsという所の中華料理屋で、チキンチャーハン(鶏炒飯)と焼き餃子(鍋貼)を注文。このチャーハンがかなりの量で、食べきれなかった。約2週間ぶりの米料理。やはり米はおいしいですよ。で、焼き餃子のほうですが、こちらは、かなりアメリカ化された味で、お世辞にもおいしいとは言えない味だった。でも久しぶりに食べる中華料理、懐かしくなってきた。

 ここの店員は家族経営なのか高校生くらいの女の子と小学校低学年くらいの男の子がやっていた。で、女将さんが「中国人?」と聞いてきたので「すみません、日本人なんです」って答えた。先ほど述べた女の子と男の子が日本人を見たことがないようで、何回も僕の周りを行き来していた。

 お会計は10.33ドル。チップは男の子は要らないと言っていたが、一応1ドルを置いといた。女の子が結構気を利かせてくれたのだから。

英語の名前こそ変わっているが、この建物!!
しかし、漢字の名前「皇家」は変わらず。

  Redwoods Fallsを過ぎてからもずっと71号線を南下。Jacksonという所でInterstate90号線にぶつかり、そのまま進路を東へ。Interstateの高速は確かに速く移動できて快適だが、つまらない。今日走った71号線とかはアメリカの田舎町を移動しながら見られるのだが、高速はひたすら平原の中を走るだけ。移動距離が短い時はなるべくInterstateを走らないようにしよう。

 チェックインはWilliamsという144番出口を出たすぐの所にある個人経営っぽいの「Boondocks USA Motel」という所だ。値段が州税込みで40ドルちょっとだったので、即決断。宿のおやじさんは訛りが強く、何を言っているか分からない場面がチラホラあった。もうちょっと英語を勉強する必要があるなぁ。


 そういえばこっちに来てから、まだ一回しか辞書を引いていないぞ。中学・高校6年間(プラス大学で少し)で習った単語だけでも、なんとか旅行できるものである。ちなみに1回引いた単語とは「Scenic」という単語である。よく地図に「Scenic Road」等と書いてあるから、気になって調べた。

 チェックイン後、インターネットをしに来た道を走る。宿より来たにあるDowsというRest Area(休憩所)で無線インターネットが使えるからだ。距離にして片道16マイル(25km)。15分くらいの所要時間。


  スロットル(throttle)を全開にするとなんと時速80マイル(130km/h)も出るではないか。追い風で、荷物がないとこんなにスピードが出るんだなぁ。荷物がない状態で走ることがこれほどまでに楽だとは思わなかった。まぁ、いつもの移動は武者修行の一環。10kg強の荷物でくたばってはいけない。

 インターネットにつなげられた事はつなげられたが、つなげられる時間はたったの30分。やらなければならない事を優先順位をつけて、処理する。限られた時間の中では、こうしないと効率的ではない。

 夕食はMotelの近くにあるMotelの直営店であろう「Boondocks Diner」という典型的なアメリカのレストラン。ここでアメリカで初めてのサーロインステーキを頂く。付け合せでフライドポテト(French Fried)もつける。飲み物はビール。があれば良かったのだが、残念ながらこのレストランには置いてなくて、仕方なくペプシを飲む。ああ、ビールがあれば、最高なのだが・・・・・。ステーキは300gはあるであろう大きな肉で、しかも思ったより柔らかく、おいしく頂いた。しかもこれだけの大きな肉にポテト、コーラもついてたったの10.81ドル。まぁ、チップで2ドルをテーブルに置いていったから、13.81ドル。安いもんである。だが、最近円安(注)なのが気になるところ。
  (注:貧乏旅行する自分にとっての円安であり、経済とかで使われる円安とは意味が違います)

 食事が終わり、隣のコンビニでビールでも買って部屋に戻ろうとしたが、ここのコンビニにもビールは置いておらず。残念。

 レストランの入り口にHotel、Motelのクーポン券が載っている雑誌があった。なんだ、今度からこれを見ながら宿を探せばいいんだなぁ。今まで高そうだなと思っていた「Days Inn」や「Americas Best Value Inn」や「Super 8 Motel」など、場所によっては安い所もあるのを知った。これで宿の不安がなくなったようなもんだ。

 これなら40ドル以内で良い宿が見つかりそうだ。ただ、このクーポン券、金曜、土曜の夜はプラス10ドルとか15ドルとか、割高になる場合がある。やっぱり週末、高くなるのは仕方ないのかな。

 いやぁ~、それにしても今日は非常に充実した一日だった。

Motelの部屋はこんな感じ。

本日の走行距離: 436マイル(697km)
総走行距離:3124マイル(4998km)

2018年1月12日金曜日

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月9日

2005年7月9日(土)

 8時半起床。出発は8時45分頃には出発。朝食をどうしようか迷っていると、目の前に大好きなマクドナルドが。これは入るしかないでしょう。北米で初めての朝マック。味は日本の物と変わらないが、雰囲気がちょっと違うかな。

 カナダのマックでちょっとした発見。Mの字の中にちょこっとだけ、カナダの国旗でも使用している楓の葉があしらわれている。カナダ人は本当に国旗等を車につけたりして、愛国心を表しているのであろう。

 ロンドンでのテロの影響で、アメリカのテロ警戒レベルを上から2番目のオレンジ(高度の危険)に引き上げられた影響なのか、国境で、荷物検査。

 「これは何だ?」とか「バックパックの中を見せろ」とか言われたものの、それでも思ったよりも簡単に済んだ。たぶん明日の午後とかに国境越えだったら、もっと時間がかかったに違いない。

国境越え。再びアメリカへ入国。

  ノースダコタに入ると、バイクの速度が全然出ない。いつもはスロットル半開で時速100kmは出るが、今日はスロットル全開なのに、やっと時速100km出るだけだ。ん?まさかエンジンの調子が悪いのかな?虫が多かったので、エアクリーナのフィルターに詰まっているのかな、今日は結構暑いので、まさか熱によってエンジンの調子が悪くなったのか?などなど、と色々な事を考えた。

 が、Grand Forksの手前にある休憩所で分かった、向かい風がすごいということが。風の影響でこうも速度に影響が出るとは。。。。、でも400cc以上のバイクだったら、風の影響など受けないで、スイスイ高速移動ができるんだろうな。

 Fargoとかいう町をただ通り過ぎ、Interstateという高速ではなく、10号線を東へ進む。田舎道ではあるが、舗装はしっかりしていて、いつもどおりに走れる。先日のカナダの田舎道は未舗装の砂利道があって、非常に怖い思いをしたからなぁ。

 今日の宿はかなり高め。なんと63ドル。いきなりの予算オーバー。Wadenaという小さな町で、ここが一番安そうだったので、入ったら、この様だ。 でもほかに安宿らしい宿は見つからないし、日も暮れようという時間。まぁ、仕方ない。次からはもう少し安い宿を探すか。

 高い宿だけあって、ケーブルテレビが見られた。その中で天気予報専門チャンネルに変えると、フロリダ付近で発生しているDennisという名のハリケーン(Hurricane)について放送していた。これからの進路にもしかしたら影響するかもしれない。

 
既に10数年経っているが、脳内の風景とまったく変わらない

 今日通ったノースダコタ、ミネソタ州は、ヘルメット着用が18歳未満は義務らしいが、僕はノーヘルでも構わないそうだ。てなことで、早速ノーヘルでバイクに乗ってみるも、風が眼鏡を越えて、直接目に入り、涙がでる始末。やっぱりヘルメットを被って運転すべきだ。特に長距離は虫がいっぱいいるのだから、ヘルメットなしじゃ、走れないと思う。でも、ハーレーとかに乗っている人たちは、虫との闘いをどうしてるんだろう。

  晩御飯は節約のため、近くのBurger King。5.53ドルとだいぶ抑えた。

 
バーガーキングはこんな感じだったかなぁ?
さすがにここの記憶は無くなっている。

本日の走行距離: 327マイル(523km)
総走行距離:2688マイル(4300km)

2018年1月11日木曜日

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月8日

2005年7月8日(金)

  比較的遅く起床。9時半である。結局ReginaのYHには僕も含めて4人しか宿泊していなかったようだ。それにしてもここReginaのユースは非常に良かった。こじんまりしていて、とても家庭的なユースで、オススメだ。

 9時50分にチェックアウト。市内の中心道路であろうか、Victoria Stという所が1号線だ。宿とその通りはすごく近いので、すぐに見つけられた。

 僕のいつもの装備はTシャツ、トレーナー、ライダージャケット、そしてレインウェアと4枚着て、ジーンズとレインウェアの下を穿くのだが、高速に乗ると丁度このくらいの厚着が程よい。だが、今日は違った。初めてフル装備で暑いと思った。今までは寒さとの戦いだったのだが、今日からは恐らく暑さとの戦いになると思う。特にアメリカ南部なんかかなりの熱気らしいから。明日からはトレーナーを脱いで走るか。それでも暑かったら、レインウェアーを脱ぎ、それでも暑かったら、ジャケットのインナーを取れば良い。だが、肌を露出しての走行だけは避けたい。

 時速100kmを超えると、風が涼しく感じられるが、40度近い気温だったら、涼しくも感じられないのであろう。アリゾナ州とかテキサス州とかあの辺は恐らくそんな状態なんだろうなぁ。恐ろしや。

 ずっと直線を走っていたが、今日の道は片側1車線づつの高速で、道路の脇は今まさに拡張工事を行っている最中だった。大地が平らなだけに、土をならして、アスファルトを敷けば完成なんだろうなぁ。簡単な工程のようだが、いかんせんスケールが違うから、やっぱり大変な事には変わりないと思う。

 昼食はマック。なんだかケチャップが甘いような気がするが、大好きなフライドポテトにケチャップをたくさんつけて食べられるだけでも有難いと思わなくては。

 日もますます高く、日差しが強くなって、さすがにフル装備では暑くなってきたので、上のレインウェアだけ脱いで、走行。ジャケットにはベンチレーション機能(通気機能?)が付いているので、高速移動の時は身体の中に風が入り、非常に気持ち良い。インナーを取れば、もっと涼しいんだろうな。

途中の休憩エリアも綺麗である

ひたすら平らな道を進む

 セルフで行う給油は良いな~。好きなガソリンな匂いを嗅ぐことができるからだ。変な好みだと思う人がいるかもしれませんが、ガソリンの匂いが好きな人って結構いると思うんですが・・・・・。もしかして僕だけかな?

 17時半頃到着。到着直前にセブンイレブンの前で地図を眺めていたら、婦人が「何かお手伝いしましょうか?」と優しく声をかけてくれた。ここの場所に行きたいんだと、言うと、親切丁寧に教えてくれた。この婦人の娘さんが10年前に交換プログラムで日本へ行った事があるそうだ。

 ユースではBBQパーティーが催され、8.5ドルの参加費で、好きなだけハンバーガーなどが食べられた。「ビールも付いている」という言葉に思わず、参加を決めてしまった。

 このパーティーの準備をしていたスタッフ。結構可愛かった。まぁ、サラダも食べられたし、ビールも飲めたし、可愛いスタッフと話すこともできたし、8.5ドルは高くはないと思う。

 ちなみにスタッフ曰く、Winnipegの昨日の天気は嵐だったそうで、雷さえ鳴っていたそうだ。そういえばカナダに入ってから1週間。雨に降られたツーリングってのは 全然ないなぁ。。。おかしいなぁ、僕はオートバイに乗ると雨男になるはずなのに・・・・・。雨らしい雨はシアトルからバンクーバーへ向かうときに一部区間だけだなぁ。この調子で雨が降らずにいてくれたら良いのに・・・。

 ああ、そういえば唇のカサカサ。ビタミン剤を飲んでからというもの、だいぶ良くなった。10ドルで、これだけの効果が現れるなんてすごいぞ、ビタミンパワー。っていうかどんな食生活してるんだか、僕は。

 おお、そういえばアメリカに来てまだステーキを食べてないなぁ。米国牛、本場の味と味付けは如何なものであろうか。多少高くてもビールを片手に、いただきたいものだ。BSEが騒がれているが、そんなことは関係ない。地元産のものは地元で消費するのに限る。日本や台湾に住んでいたらBSEのことを気にするであろうが、今はアメリカ。そんなことは気にしない。

 明日はWinnipegより更に東にあるスペリオル湖に面したThunder Bayというユースに行くつもりだったが、最終目的地まで時間を気にしながら一日ずっと走っているのも大変なので、大体の目的地だけ決めて、あとは現地で宿を探すというスタイルにしようかと思う。ちなみに今考えているコースはアメリカに入るか、カナダを更に東へ進むかの2つである。


本日の走行距離: 371マイル(593km)
総走行距離:2361マイル(3777km)

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月7日

2005年7月7日(木)

 7時半起床。今日は準備に全然時間がかからなかった。7時50分に出発し、8時頃にガソリンを入れる。市内に何箇所があったが、対向車線だったので、そのまま探すこと10分。高速のインターに近い所だった。ここは先にガソリンを入れて、お金を払うのだが、何リッター入れたかは自己申告。レジにいるおばちゃんは、お客さんが言った数量を計算し、金額を出す。悪い人だったら、多少ごまかして申告するのでは?こんなスタンドがあるということは、この辺の治安は良いということか?

 高速に入ると、ひたすら平原を進む。だが、昨日の平原を進むのとはちょっと訳が違った。昨日も走行中は虫との闘いで、ヘルメットのシールドにバチバチと小さな虫が当たるのだが、今日は小さな虫のほかに蛾や蜂なども多数おり、何十回と大きな虫とぶつかった。ぶつかる度に「バチーン」と大きな音がする。ヘルメットに当たるだけならまだ良いが、足や喉に当たると、汚れる上にとても痛い。

 そんな戦いが結局宿のあるReginaに着くまで続いた。到着してみると、ヘルメットはもちろん、バイクのフロント部分にも大量の虫が付着していた。これほどとは思いもよらなかった。

 今日は大きな高速を使わないで、ちょっと小さな高速を使った。だが、これが失敗。なんと途中から一部区間が砂利道になっていた。なるほど、通りで、ライダーを見かけないわけだ。2時間ほど走って、すれ違ったのはたったの1人。砂利道は本当に嫌だ。
  しかしながら、大失敗かというとそうでもない。大きな高速道路でなかったので、360度すべてが菜の花畑という道を通ったのは、格別であった。
視界が黄色と緑と青空のみ。

巨大な大陸というものを感じながらバイクを走らせるのは気持ち良いが
虫の激突は勘弁してほしい。

 Saskatoonという結構大きな町に入るが、そのまま通過。今日の走行距離は長いので、寄り道していられない。だが、腹が減ってきたので、M字の店へ。マクドナルドである。ここで休憩も兼ねながら、大好きなセットを頂く。今日は無難に注文できた。

マクドナルドのロゴの中央下部に
メープルリーフがこっそりと入っているのに気が付いた

マクドナルドの食事を済ませ、ただただひたすら平坦な大地を駆ける。Reginaの街に入るまでは本当に田舎道の連続であった。
  で、宿は非常にこじんまりとしているユースで、スタッフもとても親切な人だった。恐らく宿泊者は3、4人であろう。昨日予約した時点で、即答で「はい、空きがあります」って言ったのもうなずける。宿には駐車場があるのだが、なんと柵の中に入れても良いと言ってくれた。駐車場は公道に面しているが、柵内は私有地。より安全にバイクが停められるのは嬉しい。
ユースホステルに到着。
受付の方は非常に親切であった。

いかにも北米、という木造建築

柵の外にも駐車場があったが、
中に入れてよいとのことだったので、
こんな感じに停めた。


最近の様子。何も変わっていない。

 チェックイン後、町を散策。街中に緑が多くて、なんだかとても印象が良い町だ。難点を言えば、蚊が多いということであろうか。まぁ、蚊が多いのは日本も台湾も同じだ。

何のために撮影したか覚えていない(笑)

 こんなに良い町なのに、明日はもう次のWinnipegという町へ行く。また来るさ、Reginaへ。

本日の走行距離: 497マイル(795km)
総走行距離:1990マイル(3184km)

2018年1月10日水曜日

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月6日

2005年7月6日(水)

 今日は目覚ましが7時半に鳴ったのだが、止めてまた一眠り。起きたのが8時15分。昨日の晩、ちょっと雨が降りかけたので、ちょっと天気が心配だった。目を覚ますと、雨が降っているような音がした。軽くため息。雨の中走行かぁ。。。

 で、窓の外を見てみると全然降っていない。部屋の中にある空気清浄機の音のようだ。よかった、よかった。朝ごはんを食べずにそのまま出かける。やはり昨日雨が降ったようで、バイクが濡れていた。シートの上にある水滴は、そのままだ。カッパを着ているので、濡れてようが、濡れてなかろうが、関係ない。

 ガソリンがまず少ないので、市内まで出て、給油。もうセルフのスタンドは慣れたものだ。ところで、カナダのガソリンスタンドは屋根がない所が結構見かけられる。雨の日とかの給油はどうすんだろう。車は給油口がほぼ垂直になってるから、水滴が入りにくいだろうが、バイクの多くは水平だ。大雨だったら絶対に中に入るだろうな。これから先、雨が降らなければ良いが・・・・・

 ここのGSで、宝くじを購入。スクラッチ式のである。当たるかどうかはまだわかりません。もうちょっとお酒などを断って、禁欲的な生活が続けられたら、ビールでも飲みながら削ろうと思う。1枚2ドル。

 Jasperから東へ行く道はロッキー山脈を越えなければならないが、そんなに標高が高い所を通るわけではない。これより東はもう山脈がないので、ずっと平らな風景のみだ。

 Edsonという所で、ブランチと給油。食事のほうは日本ではあまり馴染みのない「A&W」というファーストフード。ここのRoot Beerは特別な味だ。早速ルートビアを頂く。Beerと言っても、アルコールが一滴も入っていないものである。セットで7ドルとちょっとお高いが、日本じゃなかなか体験できない味だ。

 給油もとても安い所で、リッター当たり0.87ドルだ。普通は0.95ドルとかするのに、この価格は安い。ちなみにここの店員さん、結構可愛かった。

 Edsonを出てからEdmontonまではあっという間だった。何をするでもなく、ひたすら一本道を走る。走る。途中でハーレーに乗っているおばちゃんに追い越された。やっぱり大排気量は違うなぁ。
この日はこの写真しか撮っていない

 Edmontonに近くなり、案内所の看板が見えたので、地図をもらい、休憩とストレッチ運動。どうもバイクのシートに座っていると、どうしてもお尻が痛くなってくるので、こういったストレッチはお尻の痛みを取るのに非常に効果的だと思う。もちろん気のせいかもしれないが、僕はそう思う。

 市内が近づくと、止まる回数も増えてくる。高速移動している時は、風で体が冷えるので、ちょっと厚着というくらいが丁度良いのだが、低速移動と信号待ちで、厚着だとかなり体力を消耗する。体力だけじゃなくて集中力も消耗する。アメリカに入ったら、ライダージャケットに上にレインウェアを着るのをやめておこうと思う。もう寒さとの戦いじゃなくて、暑さとの戦いになるのであろうから。

 宿には14時過ぎに到着。8時45分にJasperを出発したのだから、休憩時間込みで6時間弱だ。なかなかのペースかな。


Hondaのディーラーへ行き、オイルを購入。その後、宿に戻り、駐車場で、オイル交換をまた自分で行う。前回買ったオイルはどこぞの物か分からないオイルだったので、今回はHonda純正のオイル。これで心置きなくアメリカ東海岸まで行けるぞ。次の交換は4000マイル。アメリカ東海岸あたりかな。

 この店でエンジンオイルを購入

 
この白い壁のところでオイル交換をした。

ちなみに僕が乗っているRebel、カナダでの名前はCMX250。型番号で呼ばれている。

 街を散策。この町はAlbertaで2番目に大きい町だけあって、市内全部を歩いて回れない。たくさん歩くと明日に影響があるので、宿の周りをちょこっとだけ歩く。Safewayというスーパーでビタミン剤を買う。最近唇がカサカサに乾燥してしまって、困っている。恐らくビタミン不足だと思う。マルチビタミンで、1日1粒飲めばよい。

 今日の走行距離を見てみたら、昨日走ったのより短かった。気分的には500kmくらい走ったような気がしたが。。。。うーん、北米大陸、やはりデカい。明日もまた長距離。恐らく800kmくらいの移動になるでしょう。今日の倍か。。。。(-_-|||)

 明日の夜は疲労困憊だな。

本日の走行距離: 244マイル(390km)
総走行距離:1493マイル(2388km)