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2018年1月18日木曜日

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月17日

2005年7月17日(日)

 10時起床。南部だけあって、蒸し蒸しする暑さで目が覚めた。ヨウさんも起きたばかりのようで、暫くしてから朝食の準備に取り掛かりに行った。僕は荷物をまとめて、顔を洗っていた。アキラさんは既に不在であった。

 朝食はトーストにベーコン、目玉焼きを挟んだものにコーヒー、それにリンゴとブドウと久しぶりに豪勢な朝食だった。

 11時過ぎにサバンナ観光。ここは以前ジョージア州の州都だったようで、町並みが歴史のある建物ばかりだ。故に建物の建築・取り壊しに関しても、規制があるらしい。規制があるからこそ、このように古い町並みが今でも見ることができる。アジアの観光地というのはこうした規制が少ない、或いは全くない為、景観が壊されてしまっている場合が結構多くあると思う。例えば東京日本橋。あんなに有名な橋も、首都高の下で太陽の日も浴びずに残っている。首都高で得られた利益も大きいだろうが、失った利益も少しはあると思う。何の利益を優先させて、何の利益を切り捨てると言う線引きはとても難しいものであろう。

 13時半ごろ、サバンナのダウンタウンのメイン通りBroughton StにあるGOODWILLという古着屋さんに入る。日本で古着屋というと何でもないような洋服が、結構良い値段(←高いという意味)で売られている場合が多いが、このGOODWILLという店、ヨウさんの話ではお金持ちなどが要らなくなった洋服を寄付のような形でこの店にあげて、この店が洗濯をしてから、低所得者の人を対象に商売している店なのだとか。この店はフランチャイズのようで、サバンナだけでも4軒あるそうだ。店々を回っていると、時々掘り出し物があるそうだ。例えばビンテージ物のジーンズとか。僕は洋服のセンスが全然ないので、服を買うときの要因は「値段」のみ。多少大きくたって、安ければ買っちゃう。こういう店が日本にもあれば良いのに。。。。Book Offがあるのだから、洋服のBook Offみたいなものも商売になるのでは?と思ってしまった。いや、商売にならないかな、、、、貧富の格差があまり無く、外見を重視する日本人相手じゃ。

2007年当時のStreetView


現在(2017年8月時点)では、閉鎖されてしまったとのこと。

ここで、僕は海水パンツを購入。3.04ドル也。フロリダ南部で泳ごうと思っているので、安く済ますにはこういう所で買うのがいいであろう。恐らくビーチ付近やスーパーなどでも売っているとは思うが、こんなに安いものではないだろう。こんなに安いんだから、使わなくなったら、気兼ねなく捨てられるし。使い捨てと割り切って穿こうと思う。

 さらに映画撮影で使われた広場や公園に行く。1つはフォレスト・ガンプで、ガンプがベンチに座りながらチョコレートの箱を開けるシーン。そこの広場へ行く。なんとなく記憶に残っているが、正直あまりピンと来なかった。帰国時にもう一度見てみるか。あともう一つはクリント・イーストウッドが監督をした作品で、その作品の冒頭に出てくる公園を見た。この映画は聞いたことも見たこともないから、その公園を見ても何の感情も湧かない。だが、帰国してその映画を見て、「ああ、ここ、行った、行った」と思い出せるように、公園の景色をしっかり頭に叩き込んでおいた。

Forrest Gumpのガンプが座っていたベンチの撮影場所。
Google Street Viewと実際の映画のシーンを見比べても
正直、「ここだ!」とすぐにわかるものではなかった。

ちょっとポーズをとってみた。

Forsyth Parkでもポーズ。

Google Street Viewを見ると何も変わっていない。

 15時、短かったが、非常に充実したサバンナでの滞在もこれで終わり。ヨウさん、シュさんに見送られながら、バイクのギアを上げていく。市内の西側にある高速へ向かえば、あとは標識どおりに進むだけ。

 Interstate95号線に入って暫く走っていた。ここで、危うく事故るところだった。

 3車線あるうち、僕は遅いからいつも右側車線を走っている。右側から合流してきた自動車が僕の目の前に入り、更に左側の車線へと移動。

 その時だ。その自動車の右側から円盤のようなものが出てきて、ふわふわと宙に舞った後、僕が走っている車線の方へコロコロと転がってくるではないか。そう、円盤のようなものはホイールカバーで、恐らく急加速しながら車線変更したのと留め方が緩かったのが原因で外れたのであろう。
  僕の目の前5メートル先くらいに来たとき、右に避けようか左に避けようか瞬時に判断。右に避けながらカバーを通り越そうとした。だが、カバーはどんどん右側へ来て、ホイールカバーとバイクの 間隔があと30センチくらいという所で、僕のバイクがホイールカバーの横を通過した。あと1秒遅かったら恐らくホイールカバーに当たり、転倒していたであろう。

 そんな事を考えたら、心臓がバクバクと激しく打ち始めた。僕は本当にラッキーだと思う。金運面ではあまりラッキーな事などないが、こういう命がかかった場面では、意外に幸運ぶりを発揮している。長生きしろという思し召しなのか、はたまた天国で必要とされていない 存在のか。いずれにしても冷や汗の出る思い。今思い返しても恐ろしいことだ。

 暫くは前方車との車間距離を多めに取って走行。遅いと思われようが、自分の命が一番大切。守るのは自分自身なのだから。

こんなようなまっすぐな道を走っているところで
前方の車のホイールカバーが外れ、危うく激突するところだった。

 Euloniaという所で給油した時に、20台はあろうか、ハーレー・ダビッドソンの軍団がGSの脇で休憩をしていた。ハーレーの給油口はどうやら2つあるらしい。
  給油が終わり、お金を払い、さて、ヘルメットを被ろうとした時に、軍団のリーダーらしき人が、僕のほうへやってきた。「どのくらい距離乗ってるんだ?」と聞いてきたので「SavannahからJacksonvilleまで行くつもり」と答えた。リーダーらしき人は「おお、こんな小さなバイクで頑張ってるね。バックパック背負って走ってるんだろう?」と言い、僕が「ええ、これでシアトルから来たんですよ。」と言ったらかなり驚いていた。
  「Good Trip」と手を差し出してきたので、彼と硬い握手。このように気さくに話しかけてくれるアメリカ人。
  出発しようとギアをローに入れ、発信すると、そのリーダー、仲間たちに「おい、あそこの東洋人、あんな小さいバイクでシアトルから来たんだってよ」と伝えていた。で、仲間の「ワオ~!」というのを聞こえたのと同時にガソリンスタンドを離れていった。
  日本人ライダーがよくやるバックパックを背負いながら250ccのバイクでの長距離ツーリングは彼らにはあまり理解できないようだ。 でももともとは50ccでやろうとしており、もしアメリカに良い50ccの新車があったのであれば実行していたであろう。

確かここのガソリンスタンド。

 高速に戻り、今日の宿をどこにするか考える。Jacksonvilleは近すぎるから、ツーリングしている感じがしない。かと言ってデイトナビーチ(Daytona Beach)まで行こうとすると距離はあって、良いのかも知れないが、宿探しが20時くらいになってしまう。大体18時くらいに宿探しできるSt.Augustineというところに決める。

  Rest Areaで、一番安い宿を探す。だが今日の宿はかなり高級。普段は60ドルくらいのプール・ジャグジーがついている宿。だが、日曜スペシャルと言うことで、37.95ドル+税で泊まれるとなれば、泊まるしかないでしょ。St.Augustine付近の宿を見ても、36ドルとか37ドルとかばっかり。迷うことなく、このHoward Johnson Express Innに泊まる事を決めた。

綺麗なホテルであった。

 宿の駐車場にて
 ヘルメット無しでも乗れるフロリダ州

 この撮影の直後である。あっ!やばい!部屋に鍵を忘れた!すまなそうにフロントに声をかけると、フロントのおじさん、「ああ、そんなに気にしなくていいですよ。全然問題ないですから」と非常に優しく対応してくれた。しかもこの宿の付近の情報など色々と教えてくれて、親切だった。インド系の人なのであろうか、発音に癖があるものの、優しく対応しているからであろうか、スラスラと頭の中に入っていく感じがした。まぁ、恐らく僕自身の思い込みなのであろう。

 夕食は近くにあるレストランにしようかファーストフードにしようか迷った。だが、レストランは少々高そうな所だったので、結局Diary Queenというハンバーガーのファーストフード店を選択。5.52ドルだからマクドナルドより高めだが、パティの作りは結構ジューシーだった。


 明日はデイトナを通り、オーランド近郊のキシミー(Kissimmee)へ行くかCape Canaveral付近へ行こうか迷っている。キシミーには宿泊代の安いユースホステルがあるが、ケネディー宇宙センターからは遠い。一方Cape Canaveral付近なら宇宙センターからは近いがお値段は少々値が張る。どちらにするべきなのか。明日の朝、決めようと思う。

本日の走行距離: 189マイル(302km)
総走行距離:4772マイル(7635km)

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