2005年7月19日(火)
7時20分に目覚ましが鳴るも、起きられず。7時45分に、「やばっ!」と飛び起きる。すぐに顔を洗って、歯を磨き、水筒に水を入れて準備完了。8時過ぎにやっと出発。だが、ガソリンの量がかなり少なくなっているので、給油をしなければならない。前回の給油地点から150マイル走っているのに、まだリザーブを使わなくて良い。かなり節約出来てる走り方だけど、どうしてなんだろう。あるときは満タンで130マイルしか走らないし、今回は150マイル以上。20マイル(32km)の差が出るのであれば、節約した走りをしたいが、何が一番の原因なんだろう。速度とストップ&ゴーの回数なのかもしれない。
今日のメインは「ケネディー宇宙センター」。オーランドから高速使って45分かかる、フロリダの東側に位置するところだ。だがこの45分ってのは、最短時間の事で、実際には2時間もかかってしまった。しかも通った道がオーランド市内の高速道路を取るルート。渋滞に巻き込まれたのも原因かもしれない。
10時前に到着。2時間弱かかったことになる。到着寸前の橋を渡ると、左手にシャトル格納庫が見えるではないですか。2時間弱かかったことも忘れて、スロットルを多めに開ける。
で、駐車場に到着し、停めようとした時に、カートに乗っている係員が「そこじゃなくて、こっちに来なさい」と声をかけてきた。オートバイ専用の駐車場に案内され、バイクを停める。停めたら係員が「駐車場内ではゆっくり走行してくださいね。多額のお金を払わなくちゃいけないですよ」と。あらら、スピード出していた所、見られてたんですね。。。すみません。
係員は「持ち物にペンチやスパナなど持っていないですか?」と尋ねてきたが、何回も全然聞き取れず、係員が現物を見せてくれて、言っていることが理解できた。
外国語を聞く時、ある程度相手が言うであろう単語を頭の中で推測し準備しながら聞いているのだと思う。だから準備した単語以外の事を言われると、非常に簡単な事でも全然わからないのであろう。
ケネディー宇宙センターの入場料は37ドル。だが3.5ドル引きの割引券を持っていたので、得をした。この割引券は宿のパンフレット置き場に山のように置いてあった。たった3.5ドルとはいえ、券を持つだけでビール数本分が得をするのだから、使わない手はない。
入場券を買い、早速中に入るとセキュリティーチェックが待っていた。セキュリティーチェックのおじさんは厳しいことは厳しいが、その厳しさの中にも優しさが感じられた。
「このバックの中を開けてください、この水筒の中は水ですか?」とここまでは厳しいセキュリティーなのだが、このあと「おお、この水筒、使いやすそうで、いいね」と言う。日本のセキュリティーじゃ言わないだろう。
まず最初に向かったのはバスツアー。ガイドブックによると、バスツアーは午後になると込むとの事なので、最初に行くことにした。発射台を結構間近で見たり、アポロ計画に関する資料を見たりと、退屈することはなかった。月の石にも触れたし、アポロ発射の瞬間も疑似体験できたし、満足満足。バスツアーは2時間から2.5時間かかるとパンフレットには書いてあったが、僕の場合4時間もかかった。
中指で触っている黒い三角が月の石
ただの硬い石だった
バスツアーが終わり、今度はIMAXシアターを見る。訪れる日本人が多いのか、日本語解説のイヤホンも無料で借りられた。英語に自信がない僕はもちろん借りた。残念ながら中国語は今のところないようです。
15時頃、訪れた展示場に行ったら真っ暗。どうやら停電のようだ。いつ回復するかもわからず、1時間くらい別の展示場も見ながら行くが、どこも真っ暗。外にロケットが展示してある「ロケットガーデン」へ足を運んでいなかったので、暑い太陽光線の中、色々なロケットを見る。かなり汗をかいて、本来行こうとした展示場に行ったら、何事もなかったかのように、イベントが行われていた。なんだか損をした気分だ。
お土産屋を見たが、特に欲しいものはなく、例によって手ぶらでお土産屋を出る。もし旅の後半だったら、いくつか買ったかもしれないが、旅の中盤、買うわけにはいかない。
お土産屋の向かいには火星に関する展示場があり、ここで火星の石に触ることができた。触った感じは月の石と変わらない。ただ単に地球でもありそうな硬い石が貼り付けてあるだけだ。
最後にIMAXシアターで3Dによる宇宙ステーションでの生活等を主題にした映画を見る。特殊眼鏡を掛けて見る映像は迫力があり、自分が本当に宇宙ステーションの中にいるみたいであった。映画は45分あり、非常に満足。だが、残念な事もあった。残念というより不覚な事といった方が良いのであろうか。上映してから30分くらい経った時に、睡魔が襲ってきて、1、2分寝てしまったのである。
18時30分にKSCを出発。橋を渡った所にある「宇宙飛行士展示場」も見る。ここでは宇宙飛行士に関するものが展示されているが、一番の魅力は遠心力に耐える装置に乗れたり、月面歩行の感覚を体験できる装置があったり、火星探査車に乗った気分が味わえる装置に乗ったりできることだ。全部やりたかったのだが、時間の関係上、火星探査車しか体験できなかった。遠心力の奴やりたかったなぁ。。。。。並ぼうと思ったときにはもう19時半で、閉館時間30分前ということで、並ぶことすらできなかった。
19時半に宇宙飛行士展示場を出発。日が落ちかけていて、闇夜が背後から迫ってくる。空がオレンジ色になるのを見ながら走ったが、問題が発生。まず第一に結構肌寒い。半袖で来て、高速走行なのだから、仕方がない。次の問題はオーランドの高速4号線に着いた頃には、すっかり日が落ちており、ヘルメットのシールドが使えないという事。いつも使っているシールドは太陽光線を遮るサングラスのような役目を果たしていて、日中なら効果発揮して快適に視界確保ができるのだが、夜になると今度は見えなくなってしまう諸刃の剣。夜は乗らないだろうと、この黒いシールドを使ったのが、いけなかった。仕方なくシールドを上げて、ピューピュー風を切るを聞きながら高速走行。21時過ぎに宿に到着。
宿についた頃には腹が減って減って、フラフラになりそうだった。だから夕食はまたまたステーキ。昨日1lbない肉を食べて、腹7分目だったので、今日は1.3lb(おそらく500g以上)の肉を購入し、ステーキにする。4.41ドルだけの出費だ。あと来るときに乗ったアシアナ航空の機内食についていたコチュジャン(辛子味噌)も使った。これだけの肉を食べると、アゴが疲れる。でも昨日に続き非常に満足な夕食であった。
明日はおそらくマイアミを訪れるであろう。
総走行距離:5072マイル(8115km)
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