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2018年1月10日水曜日

北米大陸オートバイ旅行-2005年7月3日

2005年7月3日(日)

 朝7時に起床。夕べは特にすることがなかったので、8時間の睡眠時間。8時にユースを出発し、近くのATMでやっとカナダドルを手にする。

 カナダの高速1号線をひたすら東に向けて走っていると、見えました、見えました。高い山脈が。Hopeという町に近いところだから、ロッキー山脈ではないと思うが、それでも素晴らしい風景だ。ですが、写真は急いでいる身、撮りませんでした。


大自然の中を100km/h以上で駆け抜けていく

 そろそろオイル交換が必要な距離になってきた。だが、この近くにバイク屋が全然ない。それに日曜という事もあって、オイル交換が出来るガソリンスタンド(GS)でもメカニックが休み。途方に暮れていて、ちょっと小さなGSに入ったら、自分でやるならやってもいいよ、と許可が下りた。だが、オイルの処理をどうしたら良いやら、と店主に相談すると、店主が「この容器を使ったらどうだい?」と親切にもプラスチック容器をくれた。本当はこういう交換はいけないのだが、背に腹は換えられぬ。ドバッとオイルを抜き、使用済みのオイルが入ったその容器に紙を入れて、ゴミ箱に捨てた。地球さん、ごめんなさい。こんなやり方、よくないですよね。。。。ちなみに、ここの店主、中華系の顔をしていた。

 アメリカでは対向車線のライダーが手で合図してくるのだが、カナダに入ってそれがあまり無かった。だが、高速1号線も片道1車線、2車線道路になると、結構合図してくる。あのひたすら長い道のりで、何もすることのないライダーはこういう対向車線で頑張っている同胞に関心が行くのであろう。車であれば、音楽を聞いたり、はたまた同乗者がいる場合だってある。ライダーならではの習慣だと思う。

 走っていて問題が。虫がすごいぶつかってくる。なので、ヘルメットのシールドにべっとり虫がついてしまう。うっかり手で擦ったりすると大変。汚れが拡散してしまって、余計に見にくくなってしまう。1度は大きなクマンバチ級の虫が、シールドに直撃。あっという間に視界がなくなる。が、高速道路で止めることができない。そのまま我慢しながら走る。

写真だと分かりづらいが、バイザーに無数の虫がついている。

まだマイル表示は慣れない。

 4WDの車の後ろを走っていたとき、道路脇から狸のぬいぐるみのようなものが出てきて、その4WDに当たって、ぽ~んと空中を1回転。しかしそれはぬいぐるみではなかった。本物の動物。。。あまりにもあっけなかったけど、鳥肌が立ってしまった。でもあと2秒くらいあとに飛び出てきたのであれば、僕のバイクにぶつかっていて、僕も転んだかもしれない。不幸中の幸いというべきであろうか。

 15時頃、遅い昼食。朝はスニッカーズを食べたものの、やはりバイクに乗っていると想像以上にお腹が減ってくる。Salmon Armという町で給油を済ませ、マクドナルドへ向かう。ここにはMacXtraというハンバーガーがあったので、セットで頼む。5.87ドル。カナダドルが一体いくらなのか全然知らないが、とりあえず500円くらいなんだと自分に言い聞かせる。マックに入ったついでに洗面所でシールドも洗う。落とすのが結構大変だった。



 バンフまで4kmという看板を見たときには、どっと疲れが出てきた。だが、ここで油断は禁物。 「到着するまでが遠足」という小学生時代に聞いた言葉を思い出しながら気を引き締めスロットルをちょっとだけひねる。

 バンフには21時半に到着。しかし太陽はまだ出ている。バンクーバーとバンフの間には時差が1時間あるため、13時間半かかったが、実際に乗った時間は12時間半。

 フロントにはユースホステルを回る旅をしている日本人のおばちゃんがいて、Jasperはよかったと言っていた。このおばちゃん、明日はカルガリーへ行くそうだ。こういう所で日本語が使えるとほっとする。 完全に言葉をマスターしていれば、そう思わないかもしれないが、片言の語学で旅するのは面白い反面、脳が非常に疲れる。

バンフの宿の前

13時間半、恐らくこの旅で一番長時間の乗車時間になるであろう。

本日の走行距離: 564マイル(902km)
総走行距離:980マイル(1568km)

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